News News

経年変化を楽しむ

+Hコラム
2021.03.07

我が家にある年代もデザインも違う椅子たち。
どれも日々使い、座り、大切に経年変化を楽しんでいるものばかりです。

あえて揃えない。
気が付くと北欧のデザインが多くなっていますが、日本、イタリア…新しいもの、ヴィンテージ・・
一脚ずつ違う座り心地を楽しむのも好きで、更に、それぞれ作られた背景を感じるのが面白い。

家族や友人と共に過ごす時も、お客さまを招いた時も、常に時間を共有しています。
最近は仕事場として座る椅子になったり。
(ただ、ダイニングチェアは長時間仕事で使うには適さないですね…)

一脚ずつ揃えて、使い、愛でて。
何にでも共通する事だと思いますがそうやって我が家の歴史のひとつになっていっています。

そのなかの古株の椅子が先日ついに修理が必要になりました。
椅子の構造的な話をすると、脚に「足貫」という脚を支えている部分があります。
そこが、外れてしまい、座るとだんだん脚が開いてきてしまう…。
私たち家族の重みに耐えられなくなってしまったのですね。
自分で直すことができないか試みましたがしばらくするとまた同じ症状が
出てしまう。

当時購入したところではもう扱われていないしどうしよう…
と思っていた矢先に修理をしてくれるところが見つかりました!

今回直すのは25年以上前に購入したイタリアのデザイナー、ヴィゴ・マジストレッティが
デザインしたDePadova社のマロッカチェア。
座面が比較的広く、少し曲線を帯びていてゆったり座れます。
どことなく都会的でないデザインにも惹かれました。葉山に越してくる前からの相棒です。

我が家にあるタイプは本国イタリアでも現在は製造されていないそうですが、流行りとかには関係なく、
家族と共に歩んできたものはこれからも直しながら大切に使って更なる経年変化を楽しみたいと思います。
plus-eitch

長年の相棒 マロッカチェア