【葉山芸術祭参加企画 オンラインワークショップ aina~花をアレンジする~】終了しました
+Hワークショップ
2021.05.05

5月4日開催のオンラインワークショップ終了しました。

昨年は中止になった今年の葉山芸術祭は条件付きで参加が可能になりました。
近接型のワークショップや屋外展示はNG。
オンラインで参加させていただきました。

コロナ禍らしく少し遠方からのお申込み、お近くでも興味を持って
ご参加くださった素敵な方がいれしてくれて嬉しかったです。

葉山の陶芸家 矢嶋 衣麻さんの花器はサイズや色を
今回講師を務めてくださった逗子のフローリスト Margeさんが
アドバイスしてくださり改良を重ね、とても素敵に出来上がりました。
同じデザイン・サイズでもひとつずつ違います。
そこがまた良くて見るほどに愛着が湧きます。

そして、北欧の自然をイメージしてセレクトされたMargeさんの花々。
そこにはフィンランドの国花スズランもありました。
Margeさんはあまり知られていない花々をセレクトする達人。
今回はスズラン、ダイアンサス、イキシア、矢車草、ニゲラ、ステルンクーゲル、ルー。
覚えきれませんがとにかく可憐で素敵な花々でした。
そしてこれだけの種類を自分で選ぶのはなかなか難しい・・。
ハーブの香りも部屋いっぱいになり、アレンジしていて楽しい時間でした。

日々の暮らしのなかにいつもお花があるのはやっぱり素晴らしいと思いました。
何より心を込めて器を作り、お花を選んでくださったおふたりにはいつも感謝です。

そして、ご参加くださった方々、葉山芸術祭実行委員会の皆さまありがとうございました!

出来上がったアレンジ(素人の私でもできました!)
始まる前の花材と花器(左は改良後、右は改良前。生けやすいサイズに変更していただきました)
オンラインワークショップ風景
フィンランドの国花、初夏に咲くスズラン。フィンランド流お花をインテリアに取り入れるコツ
+Hコラム
2021.04.13

毎回pluseitchがお届けしている気まぐれコラム。
今回はフィンランド在住のライター、ラサネン優子さんが
フィンランドの国花スズランについて綴ってくださいました。

暗く寒い冬が長い北欧、フィンランドにも春の兆しが見え始める季節になってきました。
今年の冬は、首都ヘルシンキでもマイナス25度くらいまで下がる日があり、
例年以上に雪が降り積もり厳しい寒さでした。
バルト海も分厚く凍り、その上を散歩に出かけたり、スキーやスケートなど
ウィンタースポーツを楽しむ人々の姿も多く見られました。

ようやく雪が溶け始め、海の氷は緩み、森の中には心地の良い水の音が流れ、
鳥のさえずりも聞こえてきました。

フィンランドの国花、初夏に咲くスズラン
フィンランドの国花である、スズランの開花時期は、5月から7月頃。
フィンランドの湿地の森や、家の庭などに咲き、古くからフィンランド人にとって身近に存在する花です。
そして、初夏の訪れを感じさせてくれる花として広く親しまれています。

夏の屋外マーケットなどでも売られ、爽やかなグリーンと真っ白な花が涼しげで、
フィンランドの夏の風物詩です。

国花と言っても、国民の投票により、イメージとして決められたもので、
日本の桜と同様に、フィンランド人にとってスズランは大切な存在です。
国民に広く愛され、切手の絵柄やデザインのモチーフとしてもよく使われています。

初夏、サマーコテージに咲くスズラン

フィンランド流お花や植物をインテリアに取り入れるコツ
実際に家の中でスズランの花をどのように活けているかというと、それは至ってシンプル&ナチュラルです。
花器は圧倒的にクリアカラーが人気!
特に、スズランの爽やかなグリーンと清楚でピュアな白い花にはシンプルなガラスの花器がピッタリと合います。

ポイントは、凝った感じで活けるのではなく、あまり手を加えずに花本来の自然な雰囲気を残しつつ、
たっぷりの水を入れたクリアな花瓶にドボンと入れるのがフィンランド流。
透明感のある澄んだ水とクリアガラスから、スズランの生き生きとした茎も見ることができ、
涼しげな雰囲気を演出します。

また、スズランの花は湿気に弱く、風通しのよい場所に置くのが基本で、
小ぶりの花からは良い香りがふんわりと風に乗って広がり、
お部屋の中をほのかな柔らかい香りで包んでくれます。
見て楽しむだけではなく、フレグランスの役割も果たしてくれるのが魅力です。

広がりのある葉の間から、真っ白なコロコロとした花が
顔を出す

フラワーベースの曲線と葉の動きが相まって
躍動感が出る


夏には森で摘んだブルーベリーでパイを作り、
その横にそっとスズランの花が添えられる

フィンランドの人々は、自然本来の美しさを生かし、シンプルながらフィンランドの素敵なデザインをプラスして
インテリアコーディネートに取り入れ、心地の良い空間で暮らしています。

文・写真 ラサネン優子 Yuko Räsänen
2015年よりヘルシンキ在住。ライター・コーディネーター。
著書『デザインあふれる森の国 フィンランドへ』(イカロス出版)より発売中。YouTubeチャンネル『北欧フィンランド暮らし Moi Finland』にてヘルシンキの街歩きをはじめ、デザインや暮らしの風景を配信中。
コーディネーターとして企業視察や個人旅行など、フィンランド及びヨーロッパと日本をつなぐコミュニケーション全般に携わる。
ライターとして、フィンランドのライフスタイルや暮らしの様子などを日々発信している。

https://www.yukorasanen.fi

【葉山芸術祭参加企画 オンラインワークショップのお知らせ】aina~花をアレンジする~
+Hワークショップ
2021.04.10

葉山の陶芸家・矢嶋衣麻さんの新作の花器を使い、逗子や葉山を中心に活躍する
フローリストMargeさんからフラワーアレンジメントのコツを教わる
ワークショップのご案内です。

矢嶋衣麻さんの花器は今回の為にお花をアレンジしやすいサイズ、
北欧を感じる色にこだわり制作される逸品です。
Margeさんの花材はフィンランドの国花、スズランを中心に
北欧をイメージしてセレクトされる旬の花々です。
イメージ画像も添付しました。

ONもOFFも家で過ごすことが日常になりつつある今、
季節のお花が日々の暮らしの中にいつも感じられるお手伝いができれば・・と
Margeさんと衣麻さんの初めての試みをプラスエイチからお届けできることになりました。

使用する花器のサイズや色は、陶芸のプロ、お花のプロがそれぞれ意見を出し合って、
お花にまだ慣れていない方でも使いやすいように細部にわたり考えられました。
花器はひとつひとつ手作りです。同じデザインですが2つとして同じものはありません。

ZOOMを使い、ご自宅で受けていただけますのでアレンジしたお花を
そのままお部屋に飾って楽しんでいただけます。
子どもの日、母の日もすぐそこ。親子でのご参加も楽しそうです!


わからないところはMargeさんがアドバイスしてくださいます。
この機会にお花をアレンジする楽しい時間をご一緒できればと思います。


是非皆さまのご参加をお待ちしております!


※ainaはフィンランド語で「いつも」という意味です。

【陶芸家 矢嶋 衣麻】インスタグラム @potterima
葉山在住。なくても困らないけどあると嬉しいを陶器で。
食器・花器・アクセサリー・・
ジャンルにとらわれず幅広い作品を制作している陶芸家。

【Marge】インスタグラム @marge_florist
逗子のアトリエから逗子・葉山・鎌倉周辺で活躍するフローリスト。
花材のセレクトとアレンジのセンスの良さには定評があります。
お花に対する知識と愛情に溢れ、日々素敵なお花をお届けしています。

■日時: 2021年5月4日(tue)14:00~15:30(予定)

■参加費:10,000円
(矢嶋 衣麻さんの花器・Margeさんセレクト花材・講習代・送料・税込)

■ZOOMオンライン講習(詳細ご案内します)

当日午前中材料をお届けします。

詳細はお申込みの際にご連絡をさせていただきます。

お申込み・お問い合わせはタイトルに「オンラインワークショップ」と
明記の上、お名前、ご連絡先メールアドレスを添えて
プラスエイチのインスタグラム @plus_eitch のダイレクトメールか 
info@plus-eitch.jp  へご連絡をお願いいたします。

また、オンラインストアから直接お申込みも可能です。

banner designed by oshidori

イメージです。
同じデザインの花器を使いこんな感じにアレンジ。
当日はスズランと北欧をイメージした旬の花々を使用します。
(仕入れ状況により変わります)
経年変化を楽しむ
+Hコラム
2021.03.07

我が家にある年代もデザインも違う椅子たち。
どれも日々使い、座り、大切に経年変化を楽しんでいるものばかりです。

あえて揃えない。
気が付くと北欧のデザインが多くなっていますが、日本、イタリア…新しいもの、ヴィンテージ・・
一脚ずつ違う座り心地を楽しむのも好きで、更に、それぞれ作られた背景を感じるのが面白い。

家族や友人と共に過ごす時も、お客さまを招いた時も、常に時間を共有しています。
最近は仕事場として座る椅子になったり。
(ただ、ダイニングチェアは長時間仕事で使うには適さないですね…)

一脚ずつ揃えて、使い、愛でて。
何にでも共通する事だと思いますがそうやって我が家の歴史のひとつになっていっています。

そのなかの古株の椅子が先日ついに修理が必要になりました。
椅子の構造的な話をすると、脚に「足貫」という脚を支えている部分があります。
そこが、外れてしまい、座るとだんだん脚が開いてきてしまう…。
私たち家族の重みに耐えられなくなってしまったのですね。
自分で直すことができないか試みましたがしばらくするとまた同じ症状が
出てしまう。

当時購入したところではもう扱われていないしどうしよう…
と思っていた矢先に修理をしてくれるところが見つかりました!

今回直すのは25年以上前に購入したイタリアのデザイナー、ヴィゴ・マジストレッティが
デザインしたDePadova社のマロッカチェア。
座面が比較的広く、少し曲線を帯びていてゆったり座れます。
どことなく都会的でないデザインにも惹かれました。葉山に越してくる前からの相棒です。

我が家にあるタイプは本国イタリアでも現在は製造されていないそうですが、流行りとかには関係なく、
家族と共に歩んできたものはこれからも直しながら大切に使って更なる経年変化を楽しみたいと思います。
plus-eitch

長年の相棒 マロッカチェア

季節を感じる
+Hコラム
2021.02.20

春を感じる花々が庭やお花屋さんで見かけるようになると選ぶのがますます楽しくなってきます。

大好きなチューリップやミモザ…庭では実家の庭から昨年お引越しをしてきた梅が少しずつ開花してくる様子が嬉しくて何度も眺めてしまいます。

葉山は自然豊かな場所でそれだけで日々癒されます。加えて気分を変えたい時やお部屋の雰囲気を少し変えたい時、季節の花々が少しあるだけで落ち着きます。

普段はあまり形式にとらわれず、自由にラフにお花が生き生きと見えるように生けるのが好きです。それだけで日々の空間に変化が生まれてきます。

そういえば、以前秋に訪れた北欧の街では蚤の市を開催している広場にテントを張り、たくさんの種類のお花を売っている市場がありました。オランダからのものが多いそうですが、アジサイもあったりして、意外にも色もカラフル。これから長く寒い冬に向かう前の季節をこの地域の人たちは明るい色の花々を部屋に取り入れて楽しんでいるのだなぁと感じたのを思い出しました。

お花を引き立てるフラワーベースは北欧のものや日本のもの。ガラス、陶器。シンプルでどんなお花とも相性の良いデザイン、手作りのものに惹かれます。サイズはつい大小色々集めがちですが、最近は日々の暮らしのなかで楽しむのにちょうど良いサイズがわかってきました。

ライフスタイルの変化を余儀なくされることがあっても常に普段通りで過ごせること。お花や植物の持つパワーに助けられていくことがこれから益々増えるのではないかな…と思いながら春のお花を楽しんでいます。plus-eitch

swedenの花市場

変わらないもの
+Hコラム
2021.02.03

日本は124年ぶりに2月2日が節分で、2月3日が立春という暦。春の訪れです。

そして2月3日は北欧フィンランドだけでなく世界的な建築家、デザイナー「アルヴァ・アアルト」のお誕生日。もちろん烏滸がましくも大好きで尊敬するデザイナーです。そこでふと目にとまった我が家にある2冊の図録があります。

久しぶりに開いてみると彼がデザインした建築はもちろん、家具や照明、ファブリックなど、私たちの日常生活のなかで長く使われて馴染み深いものもたくさんあります。

図録の1冊は葉山で開催された回顧展のもの。開催された時はひとりで、友人と…と鑑賞に行き、その都度違う想いで観ていました。有機的なフォルムの家具の世界観は一色海岸が見える近代美術館の窓からの風景と溶け込んでいて、つい時間を忘れて過ごしていました。普段はゆっくりと楽しめる大好きな美術館の駐車場が満車で並んでいる…。アアルトの人気ぶりの凄さ。そちらにもびっくりしていました。

そしてもう一冊の図録は更に昔、東京のセゾン美術館最後の展示で回顧展が開催された時のもの。この頃は今ほど日本はアアルトに向いていなかったようにも思います。その時の展示の館内は少し薄暗く、葉山のような開放感はなく、私が訪れた時は展示も最終日に近く、平日で人もまばらな館内。それでも偉大な建築家の、フィンランドという自然豊かな土地で生まれ、そこで使う人に目を向け、寄り添うデザインとそれを包む空間に圧巻されたのを覚えています。

更にそこから私の様々な「北欧」との出会いが始まっていきました。

あの時と今と。アアルトのデザインや作品は変わっていない。

でも時間が経過して、自分のライフスタイルも変化してきて、より深く、改めて良さを感じるようになった気がしています。そのデザインはもちろん、考え方にもますます素晴らしさや共感を覚えます。

とにかく使う人の立場を第一に、自然との調和を考えて、主張しすぎない…全てにおいて。それを20世紀の激動のなかで成し遂げ、今なお、色褪せないなんて…。

日本のライフスタイルにも合うデザイン。タイムレスなデザイン。そしてホッとするあたたかさ。これからも変わらず好きだと思います。

この一年ほどで暮らし方において変わらなくてはいけなかった事がたくさんありました。そのなかでいかに今まで通り自分らしく過ごせるかを考えていた日々でもありました。慣れてきたようで慣れなていないようで・・・。

変わらないものに触れて、改めて感じる変化。

また時期がきたらまだ一度も訪れていない娘も連れてフィンランドに行き、ゆっくりアアルトの建築や作品に触れられたら…と思っています。 plus-eitch

我が家にあるアルヴァ・アアルト展の2冊の図録。
上は2018年・下は1998年

next open
2021.01.16

次回オープンは5月を予定しています。詳細は改めてお知らせします。2021年もplus eitchをどうぞよろしくお願いいたします。

kukka 〜asatte by Asako Hada First Exhibition〜(終了しました)
2020.12.14

連日たくさんの方に足を運んでいただき本当にありがとうございました。
今回はお越しくださいました皆さまには新型コロナウイルス感染拡大防止の
ために時間や感染予防にご協力をいただき、とても感謝しています。

葉山自然からヒントを得て作られた羽田麻子さんの作品。
その繊細で美しい作品たちがplus-eitchの空間のなかで光や風と共に変化する
様子に連日癒されていました。

モビール、オブジェ、たくさんの作品が素敵な方々のお手元へ。
お越しくださった皆さまがご自身のお宅のどこに飾ろうかと
楽しそうに選んでいる姿も拝見していて楽しくなりました。

コツコツと素敵な作品を作り続けてくださった麻子さん。
ありがとうございました!

そして作品を引き立てる素敵なグリーンのコーディネートを今回も
Margeさんにお願いしました。

次回のopenは来年の予定です。
ご案内のご用意が整いましたらお知らせいたします。